まだ生きている・・・

以前にも書いたけれど、
朝起きたときが一番つらい・・・
なぜ、今日も目覚めてしまったのだろう。

毎日、毎日、そんな想いを繰り返している。
とりあえず、一生懸命やってみるフリをしている、
世間とうまくつきあっているフリをする、
なんとかそれくらいのことはできる、
何かが違う、何かが違うと思い続けてはや何年、
妥協するのか狂うのか、いったいどっちなのだろう
結局、こんな自問自答をしてあと数十年生きていくんだろうと思うと気が遠くなる、
ああ、働け、俺は「紀州灘」の秋幸だ、
生き長らえるにしたがって、遠くなる。
生きるということに慣れてしまうんだ。

もう、たくさんだ



壊れた羅針盤

SENSを失ってしまった今、
我々はどこへ向かっていくのか

そう、生きる知恵を失ってしまったも同然だ・・・

性善説と性悪説

性善説と性悪説。
どちらを信じるかによって、世界観の公理系が変わってくるという主張はわかる。
でも、そう信じる根拠は何?

そもそも詩にタイトルなんか必要なのか

冬の夜に思う
いとしい子の寝息を聞きながら

俺はもう十分だ・・・
十分生きた・・・

   でも、この俺が死んだらこの子はどうなる・・・

かくして俺は生きながらえるのだ

ああ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・

俺はこの子を愛している!
愛しているからこそ、働かなければならない
生活しなければならない
生活が重いよ

幾度なく自問した
答えはいつも出なかった
もう疲れた
毎日、同じことの繰り返しだ
これもすべて生活のうち
結局は慣れの問題だ
大人なんて、人生に慣れちまった連中にすぎないんだ

俺はいつ死ぬのでしょうか、神様・・・



常識人として

「非常識」なひとを見るたびに、俺は案外と「常識人」なのだと思う
常識人を演じるのはそんなに難しいことじゃない
そんなに苦痛でもない
かと言って、あえて非常識人を気取ろうとも思わない
俺は本当の常識人かもしれない

俺は「俺」のままでありたい・・・
そんな「俺」もつくられた「俺」にすぎないと知っているけれども
それを演じることもそんなに難しいことじゃない
やはりそんなに苦痛でもない
かと言って、あえて「俺」をはみだそうとも思わない

ああ、本当の「俺」はどこにあるのだろう・・・



書くべきことがなくなった?

もう何も書けなくなったのかもしれない
才能の枯渇?
うたを忘れたカナリヤ?
詩を見限ったアルチュール・ランボー?

ああ、何とでも言うがよい

俺は幸せになるんだ
もう、詩なんか見向きもしなくなるんだ・・・・・・・

・・・・・・・と自分に言い聞かせはするものの、どうして俺は振り返る?

俺は死ぬしかないのかい
ああ、抜け殻の人生
こんなはずじゃなかったと
輪廻を信じるようになったらおしまい

もう涙も枯れ果てた・・・

焦り・・・

焦っている
書くべきことが何もないことに
書かねばならぬ
うたわなければならぬ・・・

こころが叫んでいる・・・

俺もまだこの世に未練があるのだろう

ああ、こんなにも焦っている・・・

これでいい・・・

これでいいのだ
忙しさにすべてのことが紛れる・・・
仕事の悩みなんて、あの苦しみなんかに比べたらわけないものだ

もっと仕事をくれ!

かなしい眼をしたひと・・・

かなしい眼をしたひとがいる
その瞳はいつもうるんでいて
それでいてはるか遠くをみつめている

どうしてあなたはそんなにかなしい眼をするの・・・

あなたは精いっぱいに笑顔をみせようとする
だけどそれが私にはとてもつらいのだ
そんなに遠くをみつめないで

ああ、あなたの運命は・・・?

ここにもまたひとり、かなしい眼をしたひとがたたずんでいる・・・

進化、退化、変化

進化したなれの果てがこのざまか
もはや変化しなくては生きていけなくなってしまったんだ

人間、猫、カブトムシ、桜、貝・・・

どの生物がいちばんしあわせか、比較するすべもない

欲望

ある日、影をつかまえる夢をみた
つかまえた影は私を天国へと連れて行ってくれた
それからというもの・・・
毎日、影をつかまえることだけに時間を費やした
古今東西の研究をすべてあさった
影をつかまえるために毎日神様に祈りを捧げた
それを見た周りの人も一斉に影を追い始めた
誰もが影をつかまえようと夢中になった
地球上のすべてのことが影をつかまえるための「手段」となっていった・・・


あなたの瞳

そっと顔を寄せて
あなたの瞳を見る
あなたの右目
あなたの左目

あなたの右目を見ると左目が見えない
あなたの左目を見ると右目が見えない

ああ、あなたは私のどちらの目を見ているの
ああ、あなたの両目をいちどに見ることはできないの

かくれんぼ

もういいかい?

・・・・・・・

もういいかい?

・・・・・・・

返事はなかった

垣根のかげに「死」をみつけた
土管の中にも「死」をみつけた
自分の影のなかにも「死」があった
空気の分子のあいだにも「死」があった!

おだやかに日が暮れていく
わたしの帰る場所はもうすでになかった

欲望と労働

限りない欲望があらたな労働を生む
どんなに働いてもまた新しい欲望が別の労働を生む
際限なく労働が増え続ける・・・

ドイツ

ドイツに長い間行ってきた
いい国だと思う
海外に行くと日本の良いところ悪いところがよくわかる
どんな出来の悪い子でも愛すべきわが子であるように
こんな日本でも帰ってくるとほっとする
そう、こんな日本でも・・・


就職するにあたって…

あさってから就職だ
働いてしまえば、ある程度なんとかやっていけることだと思う
今までもそうだったし、適当に自分をごまかして
お客さんと昨日の野球の話でもして
世間話などをすることになるのだろう
自分達の利益のことを考えて交渉なんかするのだろう
つまらなくはないが、おもしろくもない時間を過ごすことになるのだろう
死や生や宇宙や時間のことなんて忘れて
忙しく走り回り
帰りの地下鉄では満員電車に揺られ
妻と子が待つ家路を急ぐことになるのだろう
時々はふと我に返り詩のことが頭に浮かぶかも知れないけれども
忙しさがそれを消し去ってくれることになるだろう
やがて部下ができ
偉そうにいろいろと指示を出していくことになるのだろう
たまの休日には家族サービスと称して動物園に行ったりするのだろう
そうして退職するまで働き続け
やがて年金をもらい、呆けたように暮らすことになるのだろう
その時、自分がどのような境地に達するか皆目わからないが
過ぎてしまった思い出はすべて美化されるというように
昔話を食んで生活することになるのだろう

……ガンバッテハタラキマス……