臨終のうた

いざ死ぬという時になってわかるというのは何とも皮肉なものです。どうしてこんな気持ちを今まで味わえなかったのでしょうか。これこそずっと夢にまでみていた、待ち望んでいたものなのです。ああ、僕はしあわせのうちに死んでゆきます。もう辛いことも悲しいことも、嬉しいことも楽しいことも、今となっては何もかもすばらしい思い出となってゆきます。夢じゃないかしら。いいえ、僕はもう死んでゆくのです。いとも簡単に。ほら、川の向こうにはお花畑が見えるでしょう。さわやかな風がここまで吹いてきているでしょう。なつかしいひとたちも迎えにきてくれるでしょう。それに、こんなに心地よいなら夢でも現実でもどちらでもいいじゃないですか。愛しいひとよ、もう泣かないで。僕はこんなにしあわせなのだから。そして、ふたたび逢える日を、あなたのことを迎える時がきっとくることを思って・・・。ああ、愛しいひとよ、もう泣かないで。僕はこんなにしあわせなのだから・・・。

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