悪魔

「一杯の茶のためなら世界など滅びてしまってもいい」
                                 ドストエフスキー

こんにちは、悪魔さん
もう、おまえが来ることを拒まないよ
どんなに拒んだっておまえはきっと来るんだ
でも、おまえにはついていかない
俺とすこしだけ話をしたらすぐに帰るんだ

俺はおまえに憧れていたときもあった
おまえを羨ましいと思ったときさえあった
でも俺はかなしいかな、人間なんだ
神でも悪魔でもなく…
俺は死ぬべき運命の人間を憎んだ!
死、時間、空間…
どれひとつ思いのままになりゃしない

今、俺は自分に言い聞かせる
幸せなんてどこにでもあるものなんだと
目の前の小さな幸せを大事にしなければいけないのだと
必死に言い聞かせている
悲愴な声で言い聞かせている…

ああ、それなのに、時に悪魔はやってくるのだ
忘れた頃にやってくるのだ…
だから、もう拒むことを止めたんだ
どんなに拒んだっておまえはきっと来るんだ
でも、おまえにはついていかない
俺とすこしだけ話をしたらすぐに帰るんだよ…





                           

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 彼岸花

    Excerpt: 小津安二郎監督、初めてのカラー作品。前作『東京暮色』で人間の闇を描いた彼は、久々に嫁ぐ娘をめぐる市井の日常を淡々と温かく、そこはかとなくコミカルに描いている。自分の許しもなく、勝手に結婚相手を決.. Weblog: 1-kakaku.com racked: 2007-01-07 22:08