洗濯物

洗濯物を下から見ると情けない
~もう逃げ場所はないぞ~

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線に想いを託してもよし
タバコに火をつけるのもよし
悲しみを貼り付けるのもよし
いつから俺は批評家になっちまったんだ!

   タバコの熱をがまんしろ!

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声はとどきません

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美しいこころの持ち主は?

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愛せよ!

鳥が鳴いている



鳥が鳴いている
誰も聞かない

朝日の涙と通勤客

直角に反射しろ!

鳥が鳴いている
誰も聞かない




私がきのうついた嘘は
単にひがみから出たものだったのです

何をしてもかなわない
何をしてもかなわない
君たちはしあわせだ 偉大なる俗人よ

子供の笑顔だけ
そして残った
あの頃へは帰れない

あの頃へは帰れない・・・





子供が差し出してくれた氷は
まるで宝石のように輝いて
たそがれの中、金色の光を吸収していました

氷が5つ、6つ、7つ
ほら坊やの顔にも輝いているよ
氷が8つ、9つ、10
さあ、もう日が暮れるからお帰り

夜の中には
僕と溶けた氷だけが残っていました



堕落と憎悪

俺はあなたのことを美しいとは思わない
また、しあわせに満ちているとも思わない
・・・俺はずっと下まで堕ちるんだ・・・

どうしてこの世に憎むべきことがあるんだろう

神と愛

神  不死  愛のないもの
創造物  死  愛を求めるもの
                     引力も愛だ!

ねがい

とおい とおい はるかなところで
こどもとふたりですんでみたい
せけんなんかまるでしらないふうで
こどもとふたりですんでみたい
ささやかなたべものとねるまえのいのり
それさえあればいいのです
それさえあればいいのです

思うことにも疲れたよ

思うことにも疲れたよ
あんたらと話したりすることは気晴らしにはなるけどね

音楽は時間の制約を超えることができるか

愛>相対性理論

朝食

カップにコーヒーを入れた
コーヒーにミルクを入れた
ミルクコーヒーに砂糖を入れた
小さなスプーンでかきまわした

ミルクコーヒーを飲んだ
それからカップを置いた

僕は何も言わなかった

タバコに火をつけた
ケムリで環をかいた

灰皿に火をおとした
僕はなにも言わなかった

それから立ち上がった
帽子をかぶった
雨が降っていて
レインコートを着た

それから雨の中に消えていった
僕はなにも言わなかった

僕のほうを見なかった
僕は頭をかかえた
それから・・・泣いた・・・





Jacques Prévert
拙訳

東尋坊

ここはあのひとが天使になったところ
肉体は下へ、魂は上へ飛んでいった
まるでニジンスキーのように
いや、上とか下とかいったものは相対的なものだから
この際どっちでもいい

ひとつひとつの細胞の寿命は短いのに
ひとつの人格としての人間の寿命が何十年もあるのだから
身体と魂は別の存在だと仮定してもおかしくないわけだ

そうだとすると、あなたの魂は
いまどこかに存在しているのかもしれない
あながち輪廻というやつも否定できるものではないな

でも、生きて死んでを繰り返すなんて
どうしてこんな面倒くさいことをするんだ
最初からうまれなければいいじゃないか

ああ、どうしてなんだ・・・

地下鉄のサキ

声をかける勇気もなかった
おもわず眼をそむけてしまった

 地下鉄の人ごみにまぎれて
 遠くから見ていたよ
 雨の降った昼下がり
 少し大人っぽくなったかな
 長い髪も少し切ったね

声をかける勇気もなかった
おもわず眼をそむけてしまった
肩をたたく勇気もなかった
おもわず背中をむけてしまった

 別れてから半年が過ぎた
 ささいなあやまちで
 誕生日のプレゼントであげた
 あの傘は持ってないけれど
 元気な顔を見て少し安心したよ

過ぎた過去のことなのに
こんなに含羞らうのはどうしてなんだろう

声をかける勇気もなかった
おもわず眼をそむけてしまった
肩をたたく勇気もなかった
おもわず背中をむけてしまった



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http://www.geocities.jp/tirsis_amant/


Bm7 F♯m Bm7 F♯m
Bm7 G E7 E7

D E7 A F♯m
D E7 A F♯m
D6 D6 Dm6 Dm6
E7 E7

F♯m F♯m B7 B7
D E A F♯m
D D  E7 E7

C♯m7 G♯m C♯m7 G♯m
C♯m7 A F♯7 F♯7

イヤダ

嵐も 風がないのもイヤダ
そよ風が気持ちいい

津波も 静かな海もイヤダ
さざ波がちょうどいい

放任主義も 過保護もイヤダ
思いやりのある愛がほしい

戦争も 無関心もイヤダ
本当の平和がほしい

暑いのも 寒いのもイヤダ
おだやかな温度がいい

どしゃ降りも 霧雨もイヤダ
にわか雨が心地よい

同情も 突き放されるのもイヤダ
遠くで見ていてほしい

嘘も カネも 欲望もイヤダ
お前ひとりだけがほしい


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B7 B7 E7 B7 E7 B7


海と夜明け

冷たい風がふたりの
あいだをさみしく吹きぬける
はなれてしまったこころは
もう二度とはもどらない
 
  ふたりして夜明けの海を
  なにも言わずにじっと見ていた

やさしさだけで君をしあわせにしてあげられるなら…
このまま君を連れて抱きしめて、夜に溶けて・・・


涙に潤んでいる
君の瞳をみつめていると
君をしあわせにしてあげなければ
……そう思えてきた……

  「もうなにも今は言わないで
   このまま二人で海を見ていたいから…」

やさしさだけで君をしあわせにしてあげられるなら…
このまま君を連れて抱きしめて、夜に溶けて・・・


  
  気がつくといつも
  自分のことばかり考えている

やさしさだけで君をしあわせにしてあげられるなら…
震える肩を強く抱きしめて、夜に溶けて・・・



曲公開はこちら
http://www.geocities.jp/tirsis_amant/


INTRO
Am9 Bm7 F E7♭9

Am9 Bm7 F CM7 Cm7 Bm7 Dm7 Dm7/G
Am9 Bm7 F CM7 Cm7 Bm7 Dm7 G

Em Am7 B7♭9 Em
 Am7 F♯m7♭5 F♯m7  B7aug

CM7 Em7♭5 FM7 G7
CM7 A7 Dm7 G7






愛、宇宙、ビッグバン・・・

かつて、宇宙は、あらゆるものはひとつだった。
あのビッグバンによって宇宙はひろがっていった。
そのときだ。
「他者」というものが生まれたのは。

「愛」とは、かつてすべてのものがひとつだった頃への郷愁なのかもしれない。
それでもなお、宇宙は拡散を続けている・・・
「愛」よりも「憎しみ」のほうが強いのだとしたら・・・
「愛」とは、ささやかな抵抗にしかすぎないのだとしたら・・・

それでも、われわれは・・・
      「愛」を信じることができるか!

愛とははかなしみである!

俺はなにを求めているんだろう
誰かと少しでも触れあいたいのだろう
そう、動機は不純
芸術が目的化しちまってる
ほんとうのうたはどこに・・・
原口統三が言うように
「人間は、自己の心情を吐露しようと欲することにおいて、罰せられている」
きっと、そうだろう
芸術とは、悪魔の手招きなのだ
ロバート・ジョンソンのように
悪魔に魂を売らなければならぬのだ
ああ、汚らわしい
だけど俺はこうやって何かを欲している

愛は欲望である
欲望はかなしみである
よって、愛はかなしみである!


かなしい・・・

かなしい・・・
なにがかなしいのかわからないけれど
無性にかなしい・・・

かなしいことがかなしい
すべてのことがかなしい
なにをしてもかなしい・・・

自分はきっとなにかをもとめている
なにかを求めてもなにもかわらない
むしろ、よけいかなしくなるだけだ
でも、もとめずにはいられない
こころが葛藤している

どうしてこんなにかなしくなければいけないのだろう

ああ、こころの中の悪魔が「和解」しろと言っている

和解!
和解?皮肉だな、若い?

そう、人生になにも期待するな
人生なんてそんなものだ
愛するひととしあわせな家庭を築いて
しあわせに過ごすことができればそれでいいではないか!!!
ささやかなしあわせをかみしめて生きていけばいいじゃないか
真実?そんなものなんてあるか
こころの中のメフィストテレスが叫ぶ
そう、俺は何度もあきらめたさ
だけど何かが違うと、こころが叫んでいる



  あなたのやさしさがわかるから
  もううたは僕にはつくれない

    ささやかなしあわせは
    どこにでもあるから
    ああ あなたはそんなにかなしい眼をする

  あなたのやさしさがわかるから
  もううたは僕にはつくれない

    あなたはそんなに
    ちぎれるほど手を振る
    ああ そんなに遠くをみつめようとしないで

  あなたのやさしさがわかるから
  もううたは僕にはつくれない・・・



俺の「理性」は、俺のことをどこまで止めることができるか
本当の「俺」はいったいどこにある?
いや、本当の「俺」だって、つくられた「俺」にすぎないんだ
本当の「俺」なんて、もうどこにもないんだ
そんな「俺」にこだわっている「俺」って一体なんだ?
堂々巡りだな・・・
すべてはお釈迦様の掌の上か・・・












こ・と・ば

俺はお前のことが嫌いだ
だけどお前がいないと生きていけない
俺はお前のことが嫌いだ
だけど気がつけばお前に支配されている

俺はお前のことを信じていない
お前よりももっと大事なものがあるはず
俺はお前のことを信じていない
お前よりのほかにもっと大事なものがあるはず

だけど・・・
どんなに思ってもお前の力を借りなければ
ことばにしなければ何も伝えることができないのか・・・


ことば、俗なるものよ
だけどお前をこえることはできない
かなしいけれど・・・





詩人の役目というものは
言葉が凍っちまわないように
たえず揺さぶり続けているだけの存在なのかよ!!!!!


今日が終わった

今日が終わった
太陽が沈んでいく
勝ったも負けたも・・・
今日が終わった

今日が終わった
速く走りすぎた
戻らなくては・・・
今日が終わった

夜が冷えてきた
うまくいくも
うまくいかぬも・・・
夜が冷えてきた

小鳥が飛んだ
もう何もない
帰るところはない・・・
小鳥が飛んだ

ゲームが終わった
ボールを追いかけるうち
負けてしまった・・・
ゲームが終わった

パーティーが終わった
かなしかった
もう戻らない・・・
パーティーが終わった

今日が終わった
太陽が沈んでいく
勝ったも負けたも・・・
今日が終わった



BY NICK DRAKE  拙訳
「DAY IS DANE」 from album「FIVE LEAVES LEFT」

そうだ、死のう!?

そうだ、死のう!
そう思ったときが何度もある。
でも、死ねないんだ。
死ぬときは痛いんだろうな、
なんて、たわいのないことを考えたりしているうちに
ばかばかしくなってくる。

ひょっとすると、
生まれてくるときも、
そうだ、生まれよう!
なんて、思って生まれてきたのかもしれない。

そんなことを考えると
生きていても死んでいても変わりないじゃないか、
なんてことも思ってみる。

新しい世界に飛び込むということは、
一度死んでみる、ということに近いのかもしれない。
新しい学校、会社、友達、土地・・・
そうだとすると、今まで自分は何度死んできたことか。

いまさら、死んでみようなんて思わなくても、
自分は何回も再生してるんだ。